「止まる」のチカラ:人生ジワジワ楽になる!

繊細な子:まずは気持ちを受け止めよう!

繊細な子:まずは気持ちを受け止めよう!

2025年04月26日 18:42

「繊細な子」が新学期に感じやすい“見えない疲れ”と、
親ができるサポートとは?

春の始まり。
新学年やクラス替えで、
子どもたちの生活がぐっと新しくなりましたね。

外から見ると問題なく過ごしているように見えても、
家に帰ったとき、ふとこんな言葉が
こぼれることはありませんか?

「なんか疲れた…」
「明日はちょっと行きたくない気がする…」
「今日は先生が誰か怒ってて、なんだか怖かった…」


あるいは、特に言葉には出さなくても、
なんとなく表情が硬い、行動がゆっくり、いつもより無口――
そんな変化を感じることもあるかもしれません。


実は、脳が“刺激を拾いやすい
”特性かもしれません

こういった反応は、単に「気分屋だから」とか
「甘えている」というものではないのです。

繊細な子どもたちは、環境のちょっとした変化や
他者の感情の動きに対して、
神経系が非常に敏感に反応する傾向
があります。


・空気の微妙な変化
・先生のトーンや視線
・クラスメートの小さな表情の変化
・におい、音、空間の圧

これらすべてが、“刺激”として
一気に押し寄せてくるのですね。


まずは、「そう感じていい」
と伝えることから

子どもが不安や疲れを伝えてきたとき、
大人はつい「気にしすぎ」「考えすぎ」と
返してしまいがちです。


でも、それを否定されると、
「やっぱり自分はおかしいのかな」
「言わなきゃよかった」

と、感じたこと自体を否定するように
なり、心を閉じてしまうかもしれません。


そんな時は、まずは、

こんなふうに声をかけてみてください。


「そう感じたんだね」
「ちょっと怖かったのかもしれないね」
「がんばってたもんね。疲れたよね」
「話してくれてありがとう」


認めること=甘やかすことではありません。
それは、子供の安心感を育む、

大事な一歩となります。


「今はこういう時期なんだ」と捉える


こんな時、まずは生活に
“余白”をつくってみましょう。

  • 少し多めに睡眠をとる

  • 習い事は一時的にお休みしてみる

  • 家では静かな時間を増やす

  • 「全部きちんとやらなくてもいいよ」と伝えてみる

このような「減速」や「保留」が、
結果的に前に進む力につながります。


親自身も“安心に戻る習慣”を

子どもがしんどそうなとき、

親の側も不安になりますよね。

「このままでいいのかな」
「対応を間違えたらどうしよう」

という焦りが出てくるのは自然なこと。


次回は、そんな時に、親からできることについて

書いていきますね。