「持続可能な自分」〜生徒さんの感想より〜
2024年07月17日 21:46
今日は、ちょうど3年間このワークを実践されている人からの、
素敵なレポートを紹介します。
この方は、書いていらっしゃるとおり、
色々な原因から子供の頃から「違和感」を感じていて、
身体的にも辛いというのが、「デフォルト」な状態だったそう。
アレクサンダー・テクニークに出会って、
本当に熱心にいろんな場面で「建設的思考」を使い、
少しずつ、薄皮を剥がすように緊張を取っていき、
自分の反応パターンを理解し、
どんどん殻を破って楽になっていったのが印象でした。
特に、この生徒さんは趣味でギターの弾き語りを始め、
「ギターを弾く時には必ず
アレクサンダー・テクニークを実践する」と
決めたこと。それが、ワークの実践の機会を増やし、
結局は大きな変化に繋がったと考えています。
生徒さんのレポートはこちらから!
【持続可能な自分でいること】
私は「緊張」とずっと仲良くなれませんでした。
私の体は物心ついた頃から、
小さな刺激ですぐに強張るように出来ていたから。
原因はいろいろありそう。
でも原因よりももっと大切なことがあって。
同じように悩まれている方がいたら、
「今やれることがある」ということに
希望を持ってほしいと願っています。
私は、今になってやっと自然になってきたかもしれなくて。
今の感じを覚えておきたいので書こうと思います。
きっとこれからもっと変化していきそうだから。
……………
いままで、見た目ではわからないように振る舞ってきたけれど、
やっぱり、ずっと違和感があって。
人と会って話すだけで喉が細く締まるような感覚。
首のあたりも硬くなって、当然声も出にくい。
これが私のデフォルトでした。
緊張している自分を隠すために、
ヘラヘラと軽い感じで接するように。
でも実は努力したりして苦しかった。
がんばる方向がまちがっていることにも、
気づかないでいました。
その後は決まって、自宅に帰りつくなりグッタリ。
思考も停止してしまう。
またはグルグルと同じことをくり返し考えては一人反省会…。
それは楽しみな予定だったとしても、
身内と過ごす時間だったとしても、同じことでした。
逆に、気乗りしない予定のほうが気楽なような感覚…
今思うとおかしな感覚でした。
それも、今では見た目という外側だけじゃなく、
内側とも仲良くなってきたような気がしています。
自分で自分の体に教えてあげる本当のリラックスの方法。
「緊張はどんなきっかけで起こるのか?」と聞かれたら…
○意見を求められると硬直。
○注目されると硬直。
○ただの何気ない会話でも硬直。
これはもう恥ずかしくて、ずっと隠してきたのだけど。
HSPの概念が広まったとき、
同じような経験をされている方のお話が聞けて、
私だけじゃなかったんだと、ホッとしました。
私自身はずっと小さい頃から、「おかしい」と言われたり、大丈夫?
と心配されたり、からかわれたりしてきました。
身内にも味方がいなくて。悲しい想いもいっぱいしました。
どうにもならない。諦めてどんどん臆病になっていくのもわかるし、
明るい希望が持てない状態でした。
思春期〜大人になってもそれは続いて、
友人関係や職場でもたびたび起こるので、
できる限りマニュアルどおりにやればできるお仕事をして。
視線を浴びるのも刺激となって強張ってしまうので、
とにかく、大人しく目立たないようにやり過ごしてきました。
そんなことが30代まで続いて、そしてコロナ期のオンライン化で、
たくさんの情報や出会いに恵まれたことから興味をもった
「アレクサンダー・テクニーク」という手法。
克服というよりも、自分の性質と「うまく付き合う」とか
「仲良く過ごす方法」を知って、
事あるごとに「準備」できるようになりました。
その時にカバー出来なかったことは、
その日の終わりに自己ケアしたりも出来るようになりました。
つまり「自己調整できるようになってきた」ということ。
持続可能な自分。
…
これはわたしの一例に過ぎないけれど、
冒頭にも書いたように、同じように悩まれている方には、
今やれることがあるということに希望を持ってほしいと願っています。